リサイクルショップ買取(専門)店開業のヒント
私の周りにもフランチャイズで独立開業した人がたくさんいます。成功した人もうまくいっていない人もいます。いつも「経営をどうしたらよいか?」の相談をします。
その中で話した、実際の会話から書きたいと思います。
リサイクルショップについては、大きく分けて昔からのリサイクルショップ=「総合リサイクルショップ」と、買取、販売商品を絞った「専門リサイクルショップ」があります。
今の流行り(2012~)は買取専門リサイクルショップが人気です。
理由は店舗面積が総合リサイクルショップに比べ狭く、地代、光熱費、人件費が少なく済み、在庫を持たずに営業出来る為です。以下に利点と欠点を記載します。
1.総合リサイクルショップ
利点
(1)子供から、お年寄り、外国人まで客層が広く、利益率が高い。
(2)家具、家電の修理清掃、貴金属、ダイヤ、ブランド鑑定の知識がつく。
(3)人気店は、かなりの利益が得れる。
欠点
(1)初期投資が大きい。
(2)デフレ以降「新製品」が安くなり、中古売値も安くする必要がある。
(3)買い取った商品が売れず、余剰在庫になることもある。
(4)品揃えを、豊富にしなくてはならない。(新品と中古を販売)
(5)家具、家電の清掃、貴金属やブランド鑑定、配送、店舗内・外の買取と忙しい。
(6)人集め(男性アルバイト)が、なかなか集まらず大変。!(出張買取の為)
2.専門(買取)リサイクルショップ
利点
(1)買取商品は販売できる商品しか買取らない為、在庫を持たずに済む。
(2)当日や翌日に現金化が可能な為、ロスなく資金を回せる。
(3)人件費、店舗費用が少なくて済む。(あまり力仕事もない。)
(4)処分するような在庫がない。
(5)利益率は低いが利益額は大きい。
(6)貴金属、ブランド、ダイヤ、マニア物の鑑定知識が付く。
(7)大型スーパーの一角に入りやすい。
(8)多店舗展開が容易。
欠点
(1)総合リサイクルショップより、来客数が減る。
(2)手持ちの金額が大きい為、注意が必要。
(3)店舗が小さい為、宣伝が必要。(特に路面店)
(4)「貴金属=現金」の為、ライバルとの価格争いがある。
(総合は他の物でもカバーできる。)
まとめると、大体このようなことが言えます。
店舗作り(借りる)時のヒント!!
*フランチャイズに加入して10年になりますが、現在のリサイクルショップについて書きます。参考にしてください。事実を含め、自分の考えを書きます。
1.総合リサイクルショップについて
・地域にもよりますが大小含め、総合リサイクルショップは、減ってきている気がします。
私の地域でも、知っているだけで、今年2都市で4店舗が閉店しています。
その中には、お宝系の150坪以上の店舗も含まれています。5年程の営業でした。彼らは店舗運営のノウハウは沢山持っていますが、長引くデフレの中、耐え切れなかった可能性も有ります。
・地域の土地柄も、利益に関係有ると大いに感じています。
私の地域は、工場地帯にあります。1企業で数万人働いています。2市にわたり、ほぼ同一企業、もしくはそのグループです。
市民もそこに働くか、下請け、飲食店等の暮らしにかかわる商売をしています。
全体的な不況ならともかく、1企業の不況で、かなりの売り上げ減少になります。
店舗を出店する時は、人口や男女比率、年齢の他に、地域企業等の地域性も調査してほしいです。自分で飲食店や雑貨店を回れば見える部分もありますし、調査会社もあります。
周りに1企業(グループ含む)のみだと、リスクが大きいです。
ネット販売できない在庫は沢山あります。
・ライバル店については、ある程度いたほうが良いと思います。
やはり、相乗効果が期待できます。
ライバルがいないと、お客さんが中古相場を理解していない為、新品と比べ、高い、傷がある、まけてくれ!ということになります。
スマートフォンで中古相場を調べる人もいますが、すべての人が調べれるわけではありません。
ライバル店がいれば、見比べて中古品を理解してもらい、お互いの店の特徴を知ってもらえます。
中古品は同じものはありません1点ものです。価格比較は難しいです。
先ほど書きましたお宝系店舗は、7km半径にライバルはいませんでした。
ライバルが居ない地域には、何か理由があるのかも?
2.専門(買取)リサイクルショップについて
・情報はそれほどありませんが、知っている情報内でお伝えしますと、利益を上げている店舗は、誰でも知っている大型スーパー(モール)内で、ほぼすべての人が通る場所の一角でやっています。
集客は大型スーパーの看板です。人はものすごく集まります。
家賃は地代なのか、売上%なのか?はわかっていません。すべての物件がうまくいっているとも思えませんが、成功の一例です。参考までに!